定年後はアルバイトで働こう、と考えている人も多いでしょう。
退職して仕事がなくなると1日暇でしょうがない、あるいは生きがいをなくしてめっきり老け込んでしまう、といったケースもよく見られます。アルバイトは収入の手段としてだけでなく、生活に張りをもたらす手段としても役立つのです。
とはいえ、定年後となればできる仕事も限られてきます。求人情報をチェックする場合には高齢者でも応募可能なものを選ぶ必要があります。
では具体的にどのような種類、選択肢があるのでしょうか?
定年後にできるバイトは単純作業が多い
探してみるといろいろとあるものです。基本的には単純作業がメインとなります。代表的なところでは警備員や交通整理。
半日立ちっぱなしの仕事のため、体力が求められますが、60代でも働き口がたくさんあります。それからビルや公園などの管理。管理人室に詰めたり、見回りなどを行います。体力的にもそれほどきつくないので人気がある仕事です。
ただ仕事の口そのものが限られてくるので求人情報を見逃さないようにしましょう。
地道な作業が求められる仕事もあります。
集金・集配、草刈や植木の手入れ、塗装業など。仕事先を回る必要があるため体力が必要ですが、人と接する機会も多く、やりがいを感じられる点が魅力です。
他には翻訳・通訳や講師、ライター業など現役時代のスキルを活かすことができる仕事もあります。これが一番理想的でしょうか?
こうした選択肢の中から自分に何が向いているのかよく考えて、あるいは実際にいろいろと働きながら見つけていくとよいのではないでしょうか。
定年後にアルバイトで稼ぐメリット
定年後にアルバイトで働くとどのようなメリットが期待できるのでしょうか。せっかく仕事から解放されたのにわざわざまた働く必要はないと感じている人もいるかもしれません。
まず現実的なところから。定年退職後も収入を得続けることができます。
年金収入と貯蓄の切り崩しだけで生活費を十分に確保できる人がどれだけいるでしょうか?
また資産運用を行うにも収入が十分ではない環境だとどうしても及び腰になってしまいます。旅行など趣味を楽しむ場合でも同様です。一定の収入を得ることが安心につながり、時間とお金を有意義に使うきっかけを作ってくれます。
具体的な収入の金額よりも「収入を得ている」という環境そのものが重要になるのです。
それから日常生活に生きがいと張りをもたらしてくれる点。こちらを最大のメリットに挙げる人も多いのではないでしょうか。仕事がなくなった途端にやることがなくなり、1日テレビを見て過ごしている人も多いものです。
現役時代はバリバリと働いていたのに退職した途端に一気に老け込んでしまったというケースも。アルバイトで働き続けることで若々しさを維持することもできます。
また仕事を通して社会と関わり、人間関係を維持し続けることも可能です。高齢者の孤立が大きな問題となっている今、この点は本人だけでなく社会全体にとってもメリットとなるでしょう。
アルバイトにマイナスイメージを持っている人もいるかもしれませんが、こうした点を見れば考えも改まるでしょう。改めてこの選択肢を見直してみてはいかがでしょうか?
定年後にアルバイトをするデメリットは待遇格差
定年後にアルバイトをすることのデメリットも見てみましょう。いつまでも働き続けたいと願う人にとってよい選択肢ではあるものの、その際には注意点も踏まえておくことが不可欠です。
まず収入が少ないこと。正社員の頃に比べると比較にならないほど低収入になります。最初から高収入を期待している人は少ないと思いますが、あまりの少なさに働く意欲をそがれてしまう恐れもあります。
これは単に時給が低いから、だけの問題ではありません。正社員の場合は健康保険などを一部会社が負担してくれていました。
しかしアルバイトの場合はすべて全額負担、負担そのものが多くなります。時給の少なさに負担の多さ…実際に給料を受け取って正社員時代がいかに恵まれていたかを痛感することになるでしょう。
定年後のバイトは体の負担というデメリットもある
また、健康上の問題もあります。高齢者でもできる仕事の多くは単純作業。肉体労働ではないものの、一定の体力が必要な仕事も見られます。
1日中立ちっぱなしの警備員や交通誘導などはその代表格でしょう。体への負担も考慮に入れなければなりませんし、こうした仕事ができない場合には仕事先の選択肢が一気に狭まってしまいます。
また、いくら社員でないとは言っても無断欠勤などは許されませんし、会社の都合に合わせて働く日数や時間を決める必要もでてきます。
そのせいでプライベートを十分に楽しめなくなるといったケースもあるでしょう。働く喜びを得られるとは言え、やはり定年後には働く以外の楽しみ、充実感も追求したいもの。
こうしたデメリットを踏まえたうえで働く必要があるのか、自分には向いているのかを判断する必要がありそうです。
定年後にアルバイトでいくら稼げる?平均何時間働くの?
定年後にアルバイトで仕事を得ることで働く喜びを味わい続ける人も多いようです。当然正社員だった頃に比べれば収入は格段に低くなりますが、お金は二の次、まずは生きがい、働く喜びを優先する人が多く見られます。
ただ、やはり収入は大事、年金と貯蓄だけでは心もとないため、大半の人は生計の足しとして当てにしているものです。
では定年後にアルバイトをしている人はどれぐらいの収入を得ているのでしょうか。平均収入はどの程度なのでしょうか。この点に関しては平均を出すのが難しい面があります。
データがもともとないうえ、人によって就業環境が大きく異なってくるからです。難しいのは時給の差ではなく、働く日数。元気で1ヵ月に20日間も働いている人もいれば、プライベートを重視しつつのんびりと8~10日くらい働いている人もいます。
働く日数、労働時間によって収入に差が出ることが多いのです。
時給は800~1000円程度。1000円を越える仕事は滅多にありません。この時給を目安に自分が働きたいと思っている日数、時間をかければだいたいの相場が見えてきます。月10万円を稼げれば十分、といったところでしょうか。
この収入だけで生計を立てることは無理とみてよいでしょう。ですからあくまで生計の足しにするレベルで、体に負担をかけない環境を意識しながら仕事を探していくことが前提条件となるでしょう。
この点からもやりがいのある仕事、毎日を楽しめるような仕事を見つけることがポイントとなりそうです。
定年後のアルバイトの一般的な探し方は?
定年後の生き方としてアルバイトという選択肢があります。ただ、仕事を探そうにも高齢者を雇ってくれるところがなかなかない、自分に合った仕事を見つけられないというケースも多いようです。
定年後のアルバイト探しには探し方のポイントがあります。情報は「あるところにしかない」面もあるのです。
一般の情報誌や求人サイトは基本的に若い世代向け、学生やフリーターを対象としています。そのため高齢者の募集はあまり見かけないのです。
探す選択肢としてはまずハローワーク。ここでは高齢者の求人も多数取り扱っています。取り扱っている業種が多いのが最大のメリットで、情報誌や求人サイトではまず見かけないような仕事も見つけることができます。
「こんな仕事もあるのか」と驚く人も多いはずです。
それからシルバー派遣。派遣形態での仕事となりますが、さまざまな派遣先からの仕事を斡旋してもらうことができます。高齢者の派遣を専門に扱っているところもあり、勤務時間や日数など就業環境の都合をつけやすい点がまず魅力。
また講習会など就業支援を行っているところもあるので新しい分野にチャレンジしてみたい人にとっては大きなメリットとなるでしょう。
まず高齢者の求人がどういったところにあるのかを把握し、情報をチェックしていくようにしましょう。量よりも質、高齢者に適した仕事を見つけられるかが勝負の面もあります。
高齢者の働き手の需要は決して少なくなく、あるところには豊富にある。まずこれを大前提に情報収集を行っていくようにしましょう
定年後にブログの副業で稼げると人生が豊かになる
定年後に体力面を考慮しつつできるのが在宅のブログを使った副業バイトです。他人のブログにwebライターとして記事を書く場合は時給は1000円前後でそこまで高くありませんが、いろんなオーダーに合わせて知識を深められますし、活字になれたシニア世代が得意とするジャンルです。
他にも自分でブログを開設できるようになれば、ブログそのものからも収益を得ることが可能になります。
今は無料の学びの場も多く自分の趣味や地域情報をまとめることからスタートすれば、そこまでハードルが高くありません。
暇を持て余す定年世代にはおすすめの副業バイトと言えるでしょう。
今回の記事で分からないものは質問どうぞ!少しずつ頑張ろう!!