えーと今回の質問はアフィリエイターとブロガーの違い。後は最近流行り出したオウンドメディアという言葉の違いなどがイマイチ分からないというものです。
確かにその通りで、明確な定義などありませんし、みなさん自己ブランディングのためにいろんな呼び方を模索しているわけですから、初心者の方が見たら大混乱。
昔はホームページとブログくらいだったのにSNSの種類が増えるにつれて、集客からセールス、販売の手法が多様化してしまいました。
そこで今回私なりにアフィリエイターとブロガーの違いについて述べ、またアフィリエイターにあっている性格や職業なんかにも触れて行こうと思います。
まずは基本から!ブロガーとアフィリエイターってどう違うの?
項目 | ブロガー | アフィリエイター |
---|---|---|
主な目的 | 自己表現や情報発信、ファンとの交流 | 商品・サービスの紹介、収益の最大化 |
収益化の手段 | Amazon・楽天アフィリエイト、Googleアドセンス、タイアップ記事 | 情報系や物販ASPアフィリエイト、独自決済による成果報酬 サイト売却 |
重要視する点 | 自分の言いたいことを広める | とにかく商品を売る |
文章の書き方 | 自身の思想やトレンドに沿った表現 | 商品やサービスのベネフィットを解説 |
ブログ構成の特徴 | タイトル重視のワードプレス構成 | キーワード重視で階層化した構造 |
PRポイント | PV(ページビュー)重視 | 売上重視 |
集客方法 | SNS・YouTubeでのバズを狙う | SEO、PPC、有料広告、外注ライターの活用 |
更新頻度 | 長期的に継続更新 | コンテンツが揃ったら放置も可能 |
コンテンツ販売 | サロン、NOTE、BRAINでの販売 | 独自決済システム、インフォトップ |
デザインへのこだわり | デザインやブログ名称にこだわる | デザインは簡素で使い回しが多い |
アフィエイトとブログってそもそも語源からして全く性質の違うものです。
- アフィリエイト=(affiliate)提携
- ブログ=life log(生活の記録)
言ってみればTVの番組の内容がブログで、その前に流れるCMがアフィリエイトって感じでしょうか?
まず、アフィリエイターとブロガーの基本的な違いを知っておくと、その後の運営や目指す方向性が分かりやすくなります。
私が業界に対して持っているイメージは体験談を中心に書く人がブロガー。
日常の体験談に基づいた更新があって、「主語は私」でその中で商品を紹介していくユーチューバーに近い表現です。「情報発信」や「自己表現」が主な目的です。
収益化はその延長として考えることが多いです。
アフィリエイトサイトっていうのは価格コムとかマイベストとかアットコスメ・食べログのように目的を絞って作られたサイトです。アフィリエイターは主に「収益」を重視し、商品やサービスを紹介することで収入を得る人が多いです。
正直言って2つの境はほとんどなくなっていて、稼げるアフィリエイターは人を感情的に動かすコピーライティングを持っていいるし、自己ブランディングもします。
ブロガータイプの人も最近は商品を意識した記事を盛んに盛り込んでますからね。
ブロガーは自己表現のためにブログを作る
ブロガーは「自分が書きたいことや伝えたいことを中心」に記事を作成しています。例えば、趣味や生活に関する情報、時には自身の体験談を綴ることも多いです。
顔出しユーチューバーと似ていて自分を全面に出してブランディングをして、固定客を抱え込んで販売していくという人が多いです。
それよりも「この人が言うんだったら間違いない!」って思わせるポジティブキャラ・アーティストタイプが多いように感じています。
人気のブロガーさんはキャラクターや語り口に特徴がありますね
読者は、ブロガーの「人となり」や「感性」に共感してサイトに訪れることが多く、いわばファンを作ることが目的になります。
ブロガーの収益化の方法には、Googleアドセンスのようなクリック型広告や企業とのタイアップがあり、自分の活動に合わせて多様な方法で収益を得ることができます。
最初から大きな収益は難しいですが、ファンが増えることで収入も安定しやすくなるのが特徴です。
人の信用についていくので売るものを変えやすいのがメリット。
アフィリエイターは収益目的でサイトを作る
アフィリエイターは商品(広告)を中心に集客とセールスを考えます。短期間での売り上げUPを目指すために、やっぱり売れるものから逆算してサイト設計をしていく人が多い印象。
いわゆる「プロダクトアウト」という感じで、「この化粧品なら○○っていうキーワードで集客すると売れるんじゃない?」という思考法です。
また、サイト自体をある客観視しているので、自分を全面に出さない人が多いです。裏方仕事の編集者タイプが向いています。
- 複数ライターの外注を使い運営側に回る
- サイトの売り上げを見て売却を考える
- 稼げるジャンルを発見したらすぐに飛びつく
広告代理店のビジネスに近いです。本気で稼ぐためSEO(検索エンジン最適化)やマーケティング知識が重要になります。。
キーワードを狙った記事を書いたり、競合と差別化するための戦略を練る必要があるため、運営には戦略的な要素が多く含まることが多いんです。
ブロガーとアフィリエイターのコンテンツの作り方の視点と違い
構成要素 | ブロガーの記事構成 | アフィリエイターの記事構成 |
---|---|---|
導入 | 個人的な体験や気づきをシェア | ターゲットの課題を具体的に提示 |
本論 | 試行錯誤のプロセスを詳述 | 解決方法を具体的に提案 |
結論 | 得られた学びや提案を共有 | 商品・サービスの紹介 |
補足 | 関連情報や読者との対話を追加 | 購入特典や限定情報を提供 |
ブロガータイプの人とアフィリエイタータイプの人の記事の書き方はかなり違います。一言で言えば導線設計をするかどうかですが・・。難しいと思うので例をあげましょう。
差がつくのは商標レビューではなく、一般お悩みキーワードからどう最終ゴール=アフィリエイトリンクを踏ませるかまでの意識です。
ブロガータイプの記事の書き方
ブロガータイプの場合はまずは自分の体験ベースなので時系列的に経緯を紹介していくケースが多いですね。取材記事が典型的。きっかけからスタートしてゴールまで自分の行動を見つめている感じ。
例)釣りをテーマにブロガー目線で記事構成した場合
- OLがはじめて東京湾でアナゴ釣りをしてみた!釣果を報告
- 東京湾のアナゴ釣りのスケジュール
- 朝の6時から船に乗り釣りをスタート
- 東京湾の船は揺れる!釣りの途中でゲロまみれ
- 東京湾でアナゴ以外に釣れたものは○○
- 釣りの後のお風呂が幸せ!近場の銭湯はココ
- まとめ:アナゴ釣りは楽しい!
・・・売るものは個人の体験です。途中でルアーとか釣り針とかのAmazonや楽天を貼って興味を持った人がたまたま購入。ゲロのくだりでは酔い止めをさりげなくPR。
文章が自然でアドセンスが踏まれやすいです。特化型じゃない人は次の記事に別の話題「主婦がイオンモールでお買い物!冬のセーター10選」みたいなのを書いていきます。
ゲロの話が面白いとファン化してリピーターが付くのがこの手の書き方。
アフィリエイターの記事の書き方と視点
一方でアフィリエイターは商品を売る、利益を最大化するっていうことで自分ではなくて顧客に焦点を合わせて表現することが多いはず。
例)釣りをテーマにアフィリエイター視点で構成した場合
- 東京湾で女性がアナゴを釣るための仕掛けはコレ
- 東京湾でアナゴが釣れる場所について
- 東京湾でアナゴを釣るための仕掛けと事前準備
- 力のない女性でも使えるアナゴ釣りの竿とリール
- 釣ったアナゴを保存するためのクーラー
- 釣ったアナゴの料理法と道具
- まとめ
はっきり利用者のイメージができているのがアフィリエイター。
最終的に売るのもは「アナゴ釣のための道具」。内部リンクでリールやルアーのレビュー記事を書いたりしてさらに高収益化を目指します。女性向けに商品も絞る。
タイトルから見出しのテーマをそろえて、SEOで上位をめざす構成です。ゲロの話を書くなら別記事で「酔い止めの商標レビュー」を作り一緒にはしません。
次の記事は「初めての船釣りで酔わないための10のコツ」という感じでまたSEOを意識します。
こういう視点の記事が積るんで放置しても売れるんですね・・。
どちらの書き方が好きかでブロガーに向いているか?アフィリエイター向きなのか?分かるんじゃないでしょうか?
ブロガーとアフィリエイターの稼ぎ方の違い
収益化の仕組みを知ることは、どちらのスタイルが自分に合っているかを見極めるための大切なポイントです。
ブロガーは広告収入やファンとの交流で収入を得ることが多く、アフィリエイターは商品やサービスの紹介で直接的な収益を狙います。以下でそれぞれの収益モデルを詳しく見ていきましょう。
ブロガーの収入源はアドセンス広告や寄稿文などが多い
ブロガーが収益を得る主な方法としては、広告収入やファンの支援があります。例えば、Googleアドセンスなどのクリック報酬型広告を記事中に配置し、読者がクリックするたびに報酬が入ります。
その他、企業とのタイアップ記事や、SNSでのスポンサーシップも一般的な収益化方法です。
- クリック型広告(Googleアドセンス)
- タイアップ記事(寄稿文)
- スポンサーシップ(順広告)
ブロガーにとって、読者との信頼関係が大切です。自分のスタイルや興味に合った情報を発信し、読者と一緒に育てていくことで、収益も上がっていきます。
インスタグラマーやユーチューバーさんに近いので投げ銭なども相性が良いですね。ファンが増えると売り上げが伸びつづけるので個人の魅力が重要です。
アフィリエイターは高単価案件でがっつり稼ぐ
アフィリエイターは「成果報酬型」の収益モデルがメインです。体験ベースのみでサイトを作らないので高収入を得やすいジャンルと広告を選んで勝負します。。
- 金融商品メインのサイト:1件2-5万円
- 年代別転職サイト:1件1-3万円
- 英会話教材に絞ったサイト:1件1-2万円
- 資格講座を売るためのサイト:1件3-5万円
こんな感じで、複数ジャンルのサイトを持つ人が多く、業界別の動向とGoogleアップデートに注意しながら一気に報酬をあげていきます。
サイト売却も多く、ウェブ上では数十万~数百万で取引されています。
真のブロガータイプの運営だと読者が人についているので、運営者を変えての売却が難しいんですよね・・。
その点アフィリエイトブログは手離れが良い。
月々の収入や安定感、どっちが稼ぎやすい?
収益特性 | ブロガーの収入 | アフィリエイターの収入 |
---|---|---|
基本収入の安定性 | 徐々に収入増加 | 成約時に高額報酬が得られる |
季節変動 | 季節変動が比較的小さい | 市場トレンド左右される |
収益の増加傾向 | 記事数・フォロワー数に比例して徐々に増加 | 商品の「旬」に収益が依存 |
収益の長期性 | 長期的な成長曲線で安定 | 短期的な収益変動が大きい |
Googleアップデートの影響 | そこそこ多い | 変動で大違い |
ブロガーの場合、趣味のブログやライフスタイル系の記事を書き続けると、それがじわじわとファンを増やし、月ごとのアクセスも安定してくるんです。
広告収入やスポンサーのタイアップが増えると、自然に収益も安定しやすくなります。
例えば旅行記などが典型で、ファンがつくと繰り返しツアー案件を購入してくれたり、過去にさかのぼって記事を読んでくれるのでアドセンス報酬が伸びます。
人気商売なので信頼を失うと一気に読者が離れるなんてケースもありますし、アップデートで順位が下がるとリピート報酬だけでは稼ぎにくいっていう人もいます。
アフィリエイターはジャンル運も多いし、特にアップデートでサイトが飛びまくって一気に売り上げが1/10になったって話は普通です。
一方で、短期間で売り上げを伸ばして月に100万というのはこのケース。ASPランキングの上位にいる個人はほとんどアフィリエイターです。
サイトコンテストにある見本もアフィリエイトサイトです。
アフィリエイトとブログの形式を混ぜたハイブリッド型も多い
正直アフィリエイターとブロガーの垣根はなくなっていますし、定義からすると全く別の話なんですが、自分の個性も出しつつ、アフィリエイトの高額商品をガッツリ狙うっていう形式が増えています。
アフィリエイトサイトの頂点って言われていたマイベストも今は読み物風のコラム記事も増えましたし、月間数百万PVを誇るブロガーと言われる人たちも、商品比較記事やおすすめランキングで高報酬を狙っているケースも見られます。
・・まあ見本が沢山あるのでそれをみてどんなブログを作りたいのか?っていうのを考えた方がいいです。目立つサイト=稼げているサイトではないので、皆さんが何を主軸に置くか次第ですね。
情報商材・サロンのみで稼いでいる人がブロガーの先生を名乗るケースもある
最近一番多く感じるのが「アフィリエイト報酬」や「情報商材」「サロンビジネス」で稼いでいるのにもかかわらず、一切取材なしで「ブロガー」と名乗っているケース。
SNSの連帯を利用して「初心者ブロガーだけど・・・稼げた」という触れ込みの後さりげなくNOTEやBRAINに誘導しているものが多くみられます。
分かる人なら誰のことか分かる(笑)
こんな感じで定期的につぶやくと自称ブロガーさんが去ってくれるので自分は趣味の一環としてやっております。
何売ってもいいと思うんですが、定義からするとサロンビジネスや、NOTEやBRAINやTIPSで教材売っている人は本当にブロガーなのかな?って思ってるんですけどね・・・。
そもそもAIブログの先生って何なんだ???
別に被害受けてないので直接誰とは言いませんが、ブログ先生界隈の黒歴史なら相当詳しいっすよ・・・。
アフィリエイターやブロガーの適性チェック
後はツールを使ってアフィリエイターやブロガーのどちらが向いているのか?実はそれ以外の副業の方がむいているのではないか?っていうのを調べてみるのはどうでしょう?
- トレンドフリーク・・・トレンドアフィリ、ペラサイト作成
- 雑学ロジカル・・・情報アフィリ
- スマート目利き・・・転売・ペラサイト
- 堅実ストイック・・・サイトアフィリ
- コミュニティー同調・ナチュラル低関与・・・・外注ライターさん?
この辺に分類されるのかなと思います。あくまで私の個人的な意見ですよ?
自分を全面に出したければブロガー×顔出しユーチューバーが最適です。反対に編集者の方が得意であればアフィリエイターに向いています。
他にも動物占いで自分の性格を見て決定する。
- じっくりのんびり・・・サイトアフィリ=特化ブログ
- スピード重視で飽きっぽい・・・ペラやトレンドアフィリ(ブログ)
- 目立ちたがり・・・・ブロガーやユーチューバー
- おしゃれさん・・・インスタグラマー
- 意見が鋭い・・・Twitter
このような感じでやっぱり性格と稼ぎ方って人によって分かれるのが面白いところだと思います。まずは自分の強みが活かせるな?ってところで勝負すると良いと思いますよ。
今回の記事で分からないものは質問どうぞ!少しずつ頑張ろう!!